千葉市かずInc.(名もなきライターのブログ)

2018年は思想の最前線を追いかけていきます。すっころんだらご容赦を。連絡先:namonakiwriter@gmail.com

「雇われる生き方」の限界

 

f:id:toushitsufukei:20180313184010j:plain

はてなブログで人気のハルオさん『天国に一番近い会社に勤めていた話』を読みました。失職や病気、失恋や離別などを乗り越えながら、踏みつけられても健気にいきるひとりの人間のエッセイです。

 

 

スポンサー

 

 

痛みを知ったからというよりもともと優しい人

 

しかし、このハルオさん、警察官をクビになってしまったことが非常にトラウマになってらっしゃって、それを克服しょうともがくのですが、すべて不運が襲ってきて不幸につながります。ハルオさんは優秀ではないけれど決して悪い人ではない。なのに、すべて運が悪い、社会の底辺を這いずり回るような経験を多数します。

 

死後清掃などを経験しながら、成長というよりも持ち前の健気さでなんとか乗り越えようとしていきます。あまりに悲惨な目にあいすぎて、人を信じられなくなってしまったけれど、それでも人間というものを信じようという美しい魂に触れることができます。

 

雇われる生き方の限界

 

警察官になるために生きてきた18年、クビになってからの十数年、ハルオさんは「雇われる生き方」を探してさまよい続けます。死を覚悟したのも、雇われる先がもうなくなってしまったせい。

 

しかしこれってどうなのよ、と思います。雇われるだけが生き方じゃないのです。もうそんな時代は終わりました。いまは物書きとして自営業をやられているようですが、それが正解でしょうね。どこかに雇われようと思うから、こういう不器用な人はつらくなる。

 

私も雇われる適性は皆無なのでわかります。でもいまは他にも選択肢がたくさんあります。私の場合はクラウドソーシングとブログだったけれど、ハルオさんは広告すら貼らないブログを通じて、たくさんの出会いがありました。よかったね、お人柄ですね。

 

ファン向けには読んで損はなし

 

私はハルオさんのことをそれほど知らないので、パラパラと読んだだけですが、ファンにはたまらない一冊になっているのではないかと思います。とてもピュアで真摯なので、心が洗われる疑似体験をすることができますし、こんなふうに美しい心を持って生きることができれば、それはかけがえのない財産なのではないでしょうか。

 

仕事を通じても愛を通じても、なかなか綺麗な心というのは手にはいりません。ビジネスにも愛にも妥協が入るからです。しかしハルオさんなら、きっとすべてを手に入れられると信じています。

 

 

 

 

スポンサー