千葉市かずInc.(名もなきライターのブログ)

2018年は思想の最前線を追いかけていきます。すっころんだらご容赦を。連絡先:namonakiwriter@gmail.com

貧困から抜け出すエネルギーの源泉

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「この方(私)って、ネガティブなオーラをまとった成功者だよな」

 

以前、ブログにこんなコメントがついたことがあります。成功者かどうかはわかりませんが、ネガティブなオーラは事実です。5年前、私の給与は手取り15万でした。ただお金がないだけなら節約すればいいだけですが、貧困の苦しさは別のところにあります。

 

 

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他人と比べてしまうということ

 

私は非正規社員の事務として某団体で借り入れの審査をやっていたのですが、正社員は本当に恵まれてるんですよ。世の中に雇用の不安定な人がいるとは想像もしていない、自分たちは正社員で、仕事は非正規にやらせる、なぜなら、身分の違いがあるから。私は全員の給与がのぞける職務だったので余計に苦しく、私が総額18万手取り15万だったのに対して、同じ年の正社員は倍もらっていました。

 

比べちゃうのがつらいんですよ。みんな、旅行にいこうとか、今度子供がうまれるとか、そんな話をしています。差し入れのおやつも高級なもので、そんなの自腹切っても大した問題じゃないことがわかります。やっかむのって、やっかむほうもつらいんですね、非正規の間、ほんとうにつらかったです。

 

バカにされたことは絶対許さないし、忘れない

 

正社員たちとランチしてて、ペットの話になったんですよ、みんな犬を飼ってると。私はハムスターです。ハムスターはエサ代もそんなにかからないし、なついて可愛いし、犬と違って手で食べるので面白いですって話をしたら、あとから「お金ないみたいー」って笑われました。

 

絶対許さないです。今私は彼ら彼女らの4倍ぐらい収入がありますが、なんとかしてこのことを向こうに伝える手段はないかなって思うんです。社長は「もういいじゃんそんなの」っていうんですけどね。

 

憎しみは私の源泉です。むかついてるからこそ、エネルギーがでて、それを駆動力にしてここまでやってきました。思い出すだけでむかつくんですが、それが原動力です。踏みにじられたことって、向上心の源泉になるんですよ。ぜったい忘れないから。

 

税理士事務所の所長も許しがたい

 

そして、その前に働いていた税理士事務所の所長も本当にむかつきました。貧乏事務所でボロボロのアパートを構えていたのですが、「将来はどうするの?ホームレス?生活保護?賃貸は暮らせないよ?」とかいって奥さんとゲラゲラ笑ってるんですよ。

 

私思うんですけど、人って他人をばかにするときに、自分のコンプレックスを攻撃するんですよね。前述の正社員だって、私は借り入れの審査やってたのでわかるんですけど、子供を私立にいかせてお金が全然なかったですし、所長だって客がどんどん減ってくので不安だったんですよ。不安を他人に転化すると。

 

だからって、言われたほうはたまらない。絶対に許しがたい。売上2000万円の決算書叩きつけたいですね。そして向こうの貧乏を笑い返してやりたいです。

 

なんかこの人も、心の闇を持ってるような気がした

 

非正規になるって自己責任なんですかね。そりゃ事務職をまったりやってワークライフバランスを求めた私にも問題はあったかもしれませんが、事務員は新卒だけ、転職は35歳まで。いったん会社をやめたら非正規しかないっていう今の雇用状況って、全部自己責任なんですかね。

 

人を差別し、身分をつけ、格差を固定し貧困へと追いやるこの歪んだ社会に救いはあるんでしょうか。私は既得権益にまみれたこの社会に対して怒ってるので、それが原動力です。

 

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』というオードリー若林のエッセイを読みました。根暗な若林が陽気なキューバに一人旅する話です。売れない芸人が15年ぐらい踏みにじられつづけ、ブレイクし、そして特に誰も寄ってこなくなった今、世界と自分の心を両方冷静に見ながら、旅するエッセイです。なんか闇がすごいと思ったら、売れない期間が長すぎて、心にダメージを追ってるんですね。

 

私はラジオを何度か聞いたぐらいであまりこの人知りませんけど、テンション低くておすすめです。非正規のころだったらもっとハマってただろうな。

 

 

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