千葉市かずInc.(名もなきライターのブログ)

2018年は思想の最前線を追いかけていきます。すっころんだらご容赦を。連絡先:namonakiwriter@gmail.com

プリンセスが王子様を待つことの意味

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「女性の精神疾患者は、子供の頃『禁止』されていたことが多い。あれもダメ、これもダメといわれることで、生きる気力をなくしてしまうのだ」

 

引き続き、『お姫様とジェンダー』を読んでいます。めっちゃくちゃ面白いですよこの本。私、ジェンダー論の初心者なんですね。女性の権利や自立について徐々に関心を持ち出したばかりで、ツイッターでおすすめされていたこのビギナー向けの本、あたりでした。家庭における女性の抑圧について読みました。

 

 

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王子様を待つスタイルこそ無責任さのあらわれ

 

私の世代はディスニーやグリム童話に親しみながら育った人が多いですけれども、たいていはお姫様が王子様に迎えに来てもらって、話が終わります。そこで女子は何もしません。迎えに来てもらうのを待つだけ。童話から、人生の困難を自分の手で切り開いていくことは求められないのです。

 

しかし家庭に入ってはじめて、こんなはずじゃなかった、と気がつく人も多いのが現状。幸せな家庭生活を営んでいる人もいますが、そうでない人も多いのです。子育てと家事を一手に担い、夫に「君は気楽だね」と言われ評価されない、役立っていないという無力感が結婚後の女性を支配します。

 

そもそも、女性の側に、夫という保護者を求める気持ちが働いているのです。それはすなわち、家庭内での責任放棄に他ならない、と筆者は続けます。素晴らしい洞察ではないでしょうか。王子様を待つことこそ、自己決定を放棄し、他人に人生の責任を委ねる無責任さの表出ではないかという指摘です。

 

人生を自分の手に

 

それにしても、「王子様を待つことこそ、女性の責任放棄のあらわれ」という指摘は、痛烈な自己批判の文章です。今こそ、待つだけの日常から脱却し、自分で人生を切り開いていかなければならないのではないでしょうか。

 

家庭において自己主張をすることを禁じられてきたのは「男性に選ばれるのにふさわしくないから」「可愛げがないから」という理由。すべては男性に選ばれるため、それって、とっても受け身で、人生を他人の選択に委ねるということになってしまいます。

 

冒頭に紹介したとおり、それが女性の精神疾患をも招くということは深刻な事態です。徐々に徐々に、若い女性が声を上げて、権利を獲得していっていますが、まだまだ男社会。いやこの本、ほんと面白いです。

 

私のパートナー、私の結婚

 

翻って、私の結婚観はどうでしょうか。私の育成環境は、共働きでありながらも一切家事をしない父親と、仕事と家事と子育てで疲弊しきり、教育に手が行き届いていない母親に育てられました。そこから育まれた結婚観があり、晩婚となり、子供もいません。

 

昔のパートナーは、まるで私をお姫様のように扱っていました。何かあれば「守ってあげたい」と言われ、私をできる限り、無力な存在に押し留めておこうという思いを強く感じました。

 

私は直感的に、それを拒否しました。どうしても嫌だったので、転職と同時に東京にでてきて、新しい生活をはじめたものです。親も恋人も、私の自立を反対していました。でも一人暮らしは最高でした。やってよかったと思っています。

 

今のパートナーは最高ですね。私の自立を後押ししてくれます。彼自身も自立した女性が好きで、今までの恋人の話を聞いていると、みんな社会的に自立した存在になっています。お互いに自立して、尊重し合うこと、それが何より大切ではないかと考えるようになりました。

 

いやージェンダー論、ほんと面白いな。ババアの嫉妬といわず、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

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